第1弾目採択結果はドローン製造会社 経済安全保障重要技術育成プログラム & 防衛研究を巡る長期的トレンド 

ご署名くださった皆様(大学、日本学術会議)、代表です。用件は1件です。

まず冒頭に、先日の台風2号による水害等により被災された方々、亡くなられた方々に対し心よりお悔みとお見舞い申し上げます。

用件は2件です。経済安全保障重要技術育成プログラム(K-program)のはじめての採択はドローン製造会社「エアロセンス株式会社」が受託しました。

https://www.jst.go.jp/pr/info/info1623/index.html

https://www.jst.go.jp/k-program/program/koukuu.html

 正式には

・「無人機技術を用いた効率的かつ機動的な自律型無人探査機(AUV)による海洋計測・調査システムの構築」に関する研究開発構想(プロジェクト型)

・「災害・緊急時等に活用可能な小型無人機を含めた運航安全管理技術」に関する研究開発構想(プロジェクト型) 

 以上2つのプロジェクトのうち、「有人機無人機連携(小型無人機技術)」について正式に同社が採択発表されました。今回採択分に関して全9件の応募があったと言いますから、企業の他に大学の応募もあったのかはわかりませんが、期待したいところです。

残りの部分は後日発表です。

 ※海空無人機 2023年7月頃、有人機無人機連携(運航安全管理技術) 2023年10月頃。

 K-programに関しても反対派・軍学共同反対連絡会は反対し、日本学術会議に禁止声明を出させたり、各大学に圧力をかけたかったようですが、彼らにそこまでの力はなかったようです。

緊急声明「兵器開発をもくろむ経済安全保障重要技術育成プログラムの公募に応募しないことを訴える」

http://no-military-research.jp/wp1/wp-content/uploads/2022/12/statement20221209.pdf

我々は昨年9月には、研究インテグリティの名のもとに、日本学術会議がK-programの禁止をしようとしていた動きを察知し、一斉配信とブログ、Twitterなどで牽制をしました。日本学術会議に禁止声明を出させなかったことは我々の大きな勝利です。

変化した日本学術会議の主張 & 軍事研究禁止声明・二匹目のドジョウ「研究インテグリティ」

http://liberty-and-science.org/archives/2401

日本はドローン後進国であり、例えばウクライナ戦争で用いられている攻撃型ドローンを自衛隊は(偵察型はあっても)保有していません。こんな国は東アジアではモンゴル軍と自衛隊だけです。もちろん多種多様な無人機を開発運用している中国の遥か後ろにあります。少しでもキャッチアップせねばなりません。このK-programという巨大プロジェクトが後押しとなれば幸いです。

2件目です。防衛研究を巡る長期的トレンドについて皆さんと認識を共有したいと思います。

2017年2月に日本学術会議が3度目(1950年、1967年に続いて)の軍事研究禁止声明を出した背景には防衛装備庁の安全保障技術研究推進制度の創設がありました。その中で我々は活動を開始しました。

あれから6年以上が経過しました。長期的には、我々は追い風に乗っていると感じています。その背景には中国・北朝鮮など東アジアをめぐる安全保障環境の悪化、米中対立を背景とした経済安全保障政策の推進、そして非常に悲惨なウクライナ戦争をきっかけとした防衛への国民の関心の高さがあります。

防衛産業強化法案、参院審議入り=製造拠点の国有化可能に (2023.5.26)

https://sp.m.jiji.com/article/show/2951818

 

米軍が日本から火薬の調達検討、ウクライナ向け砲弾用=関係者 (2023.6.2)

https://jp.reuters.com/article/japan-exlosives-export-idJPKBN2XO03Q

上記のようなニュースもあります。時代は切迫しています。

よく言われる、「日本は武器輸出で儲けようとしている」は全くの事実誤認、陰謀論です。実際には採算が取れないために撤退する日本の防衛産業が後を絶たない現状があります。それを食い止め、国産や共同開発の防衛装備を揃え、防衛産業を自前で強化しなければ日本は継戦能力を失い国防が成立しません。大学の動きはまだまだ鈍いですが、我々は抑止力としての防衛技術向上を通じた平和の維持と、学問の自由のためにこの活動を一層活発化させ、皆様方と共に歩んでいきたいと思います。

長くなりましたが、用件は以上でございます。

末筆で大変恐縮で有り、本当は真っ先に書かねばならないのですが、ウクライナの国民に一日も早い平和と自由がもたらされますよう、ただただ祈るばかりです。

Україна назавжди вільна !

ウクライナは永遠に自由です!

代表

***私たちの仲間にようこそ!心より感謝申し上げます! 

2017年2月12日に活動開始いたしまして6年余りが経過致します。

大学署名累計4,716筆(前回5/10配信から1筆追加)、日本学術会議署名で累計5,566筆(前回5/10から1筆 追加)のご署名がありました。

新規にご署名くださった方々、ありがとうございました。ともに闘ってまいりましょう。今後も増やしてまいります!

①「すべての大学は、防衛研究(軍事研究)の自由を保障してください」 

https://www.change.org/Daigaku_Bouei_Kenkyu

②「日本学術会議は防衛研究(軍事研究)禁止声明を撤廃、ガイドライン・倫理規定・審査規定の策定を中止し、全大学に防衛研究の自由を保証するよう勧告してください」

https://www.change.org/Gakujutsukaigi_Bouei_Kenkyu

自由と科学の会  防衛研究の自由を求めます!

ホームページ  http://liberty-and-science.org/

メール   info★liberty-and-science.org (★を@に変えてください)

YouTube自由と科学の会チャンネル  

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Twitter  https://twitter.com/YesDefenseStudy 

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