こんにちは。代表です。
日本の大学ではありませんが、AI兵器を巡るニュースを2本お送りします。
①グーグルや大学など、研究者や技術者らが技術の軍事転用へ反対の動き(米国)https://internet.watch.impress.co.jp/docs/imreboot/news/1116947.html
iNTERNET magazine Reboot編集部2018年4月13日 18:05
ZDNet Japanが報じたところによれば、グーグルに在籍する数千人の従業員が、同社が米国防総省のプロジェクトへの協力をやめるようにという趣旨の請願書に署名していたという。具体的には人工知能による画像認識技術の共同プロジェクトを指しているとし、これが兵器としてのドローンに利用される可能性があるというわけだ。また、同じ週には、韓国でも研究者らが人工知能を使った兵器の研究に反対をすることを表明している。
一方、日本では京都大学が「京都大学における軍事研究に関する基本方針」とする文書を先ごろ発表し、そのなかで「軍事研究は、これを行わないこととします」と表明をしている。
情報通信技術をはじめ、さまざまな科学技術が高度に発達しつつあるいま、研究者や技術者を中心に、軍事技術への関与をしないという姿勢を明確にする動きが出始めていて、今後、国際的な広がりを見せる可能性もある。
②「殺人ロボット」阻止へ、AI研究者らがボイコット。韓国KAISTの兵器開発に抗議
https://japanese.engadget.com/2018/04/06/ai-kaist/
世界の人工知能やロボット工学分野でトップクラスの専門家たち約50人が、韓国の大学・KAIST(韓国科学技術院)の人工知能を活用した兵器研究につき「キラーロボット開発につながる恐れがある」旨を抗議し、協力をボイコットすると公開書簡で宣言しました。
KAISTのシン・ソンチョル学長は直ちに「悲しむべきこと」と述べ、大学が自律兵器システム、つまりキラーロボットを作るつもりはないと表明しています。事の発端は2018年2月。KAISTと韓国の防衛関連大手企業のハンファシステムと共同で「国防人工知能融合研究センター」設立し、人工知能を組み込んだ国防に関する研究を推進すると発表。
その際、研究の対象はAIベースの意思決定システムや、無人海底車両のためのナビゲーションアルゴリズム、無人航法システムやオブジェクトの追跡および認識技術などを含むとされていました。
これに対してニューサウスウェールズ大学のトビー・ウォルシュ教授など、世界30カ国のAI・ロボット研究者たちは「KAISTのような権威ある機関が、AI兵器を開発することで、軍備競争を加速することは残念」と公開書簡で表明。
さらに研究者グループは、KAISTの学長が「意味ある人間のコントロール下にない自律兵器を開発しない」と確約するまでは、KAISTを訪問したり、KAISTからの訪問者を受け入れたり、KAISTの関わるあらゆる研究プロジェクトに貢献することはないと宣言しました。
これに対してKAISTのシン・ソンチョル学長は「学術機関として、我々は人権と倫理基準を非常に重んじています。KAISTは世界に貢献する研究を進めており、意味のある人間のコントロール下にない自律兵器を含む、人間の尊厳に反する研究活動をしないと再確認します」と回答。
KAIST側が全面的に要求を飲んだかたちですが、今のところボイコットを主導するトビー教授は宣言を撤回していません。
KAISTとAI兵器の共同研究しているハンファシステムは、国際条約で禁止する動きのあるクラスター爆弾の生産に関わっているとされるハンファの子会社です。そうした事情も、より疑念を深めたのかもしれません。
高度に発達したAIや自律ロボット兵器が人類の存亡を脅かす話は、『ターミネーター』や『2001年宇宙の旅』など映画やSF小説の定番です。
2015年には故・ホーキング博士やイーロン・マスクなど著名人や多数の研究者が署名した、人間のコントロールを離れたAI兵器の開発禁止を訴える国連宛の書簡も公開されています。もしかしたら、人類を敵視する『ターミネーター』のスカイネットがどこかで生まれているかも……そんなことがないよう、祈らずにはいられません。********************************************
韓国KAISTが槍玉に挙げられましたが、米国、欧州などではAI兵器開発を禁止しようという動きがあります。それを尻目に莫大な予算を投じ、AI兵器開発に血道を上げているのが、そう、中国です。
日本では民間AIも欧米中に見劣りがし、AI兵器開発など全くしておらず、周回遅れの状況です。以上2点のニュースは軍事研究反対派が歓喜しそうなニュースですが、日本ではAI兵器など作りたくても作れない状況です。
一応、知識として知っておいてください。
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署名活動続々ラインナップ!
①「すべての国公立大学は、防衛研究(軍事研究)の自由を保障してください」 https://goo.gl/BJEqSf
②「日本学術会議は防衛研究(軍事研究)禁止声明を撤廃、ガイドライン・倫理規定・審査規定の策定を中止し、全大学に防衛研究の自由を保証するよう勧告してください」 https://goo.gl/bu1aXd
③「日本学術会議は、一部の大学研究者による「北朝鮮兵器開発幇助疑惑問題」について、全ての大学に調査追求し、再発防止に努めるよう勧告してください」
https://goo.gl/1KS9rv
④(日本学術会議宛・近日中に開始予定)
他の署名への署名・拡散のご協力もお願いいたします。
Twitter https://mobile.twitter.com/YesDefenseStudy
ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/yes_defense_research
ご提言・情報・ご意見・アイデアなどは、お気軽に下記のアドレスまでメールください。今後の運動の参考にさせていただく場合もございます。メール yes_defense_research★yahoo.co.jp (★を@に変えてください)