原点回帰・2017年声明の審議過程を振り返る

ご署名くださった皆様(大学、日本学術会議)、代表です。用件は1件です。

 まず冒頭に、秋田県などを襲っている集中豪雨により被災された方々、お亡くなりになられた方々にお見舞いとお悔やみを申し上げます。

 用件です。思うところがあり、最近私は原点に帰って、2017年声明の審議過程を振り返るために過去の安全保障に関する検討委員会の資料を全部ではないにしろ、重要そうなものだけでも印刷して見ていました。今後の戦略のヒントとなりうる点がいくつも見つかり、当時と現在の時世の違いや今後の闘いの進め方(まだ秘密です。そのうち公開します)も示唆が得られました。

 雑感として。随分とまあ軍事研究禁止について熱の入れようですね。

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/anzenhosyo.html

結論としては、

1.圧倒的な数の暴力で2017年声明を決めた(まともなことを言っているのは九州大学の小松利光先生と、多少抑制的な大西会長(当時)だけ。)大多数は結論ありきの禁止論者である。

 共産党系の日本科学者会議が意見を寄せているが、「中間とりまとめに両論(禁止・慎重のこと?)併記するな」とまで書いている。委員の中で特に酷いのが山極寿一前会長。留学生受け入れバンザイお花畑主張。

2.現在の2023年と2016〜17年とは時代が大きく違う。

 当時の議論では、軍事研究の是非の他、政府や軍による監視、留学生の扱い、秘密条項、など。

 現在は会員の任命拒否のほか、経済安全保障の推進、セキュリティクリアランスの検討、国民の8割が防衛研究に賛成、など当時の委員は歯噛みしそうな事が立て続けで、大いに結構です。

3.ちょっと学びになったのは、

・経営学者・明治大学佐野先生のシュンペーター経営学

・学術調査員による、米国の軍学共同の実態、米国大学の機微情報やそれを厄介条項(秘密保持、外国人を関わらせない)

・デュアルユースを巡る各種議論や基礎資料(未来工学研究所の西山先生)

以上です

 以下にリンクを送ります。資料は膨大ですが、もしご興味のある方がいたら、賛同者の皆様との認識の共有の意味でシェアしますので、読んでみてください。

米軍の海外オフィス

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo10-4.pdf

米国大学の厄介条項

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo8-5.pdf

未来工学研究所の西山先生、デュアルユース技術について

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/170204-siryo8.pdf

佐野先生 シュンペーター経営学を援用したデュアルユース技術への考察

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/170204-siryo6.pdf

中間とりまとめに対する各委員のコメント(小松先生が唯一まとも)

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo8-3.pdf

上記へのまともな小松先生のコメント

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo8-2.pdf

中間とりまとめ

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo8-kaitei1.pdf

米国主要大学の公開ポリシー

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo7-sanko2.pdf

米国防総省の研究助成、審議プロセス

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo6-1.pdf

小松先生の渾身の意見

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo7-8.pdf

サイバーセキュリティ 情報セキュリティ大学院大学の林先生

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo4-2.pdf

<反対派の意見>

日本科学者会議 「中間とりまとめは両論併記するな」

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo9-sanko3.pdf

杉山滋郎 氏

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo4-3.pdf

小林傳司 氏

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo5-8.pdf

赤林朗 氏

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo7-1.pdf

小沼通二 氏

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo7-2-1a.pdf

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo7-2-2.pdf

鈴木達治郎 氏

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo7-3.pdf

吉川弘之 元会長

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo7-4-1.pdf

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo7-4-2.pdf

井野瀬久美惠 氏

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo7-5.pdf

小森田秋夫 氏

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo7-7.pdf

民主主義科学者協会法律部会

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo8-sanko3.pdf

15年戦争と日本の医学医療研究会

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo9-sanko2.pdf

世界平和アピール七人委員会

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo11-sanko7.pdf

須藤靖 氏

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/170204-siryo5.pdf

福島雅典 氏

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/170204-siryo7.pdf

科学・技術の歴史的理論的社会的検討分科会 委員長 兵藤 友博 氏

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/170204-siryo4.pdf

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/170204-siryo4-2.pdf

山極寿一 元会長

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/anzenhosyo/pdf23/anzenhosyo-siryo3-5.pdf

 長くなりましたが、用件は以上でございます。

 余談になりますが、中国などが外交カードにしている福島原発処理水の問題。日本学術会議は福島原発処理水風評被害の議論は少しでもしていたのでしょうか?過去の分科会を遡ってみても、さすがに東日本大震災や原発事故についてはしていたようですが、処理水の風評被害については議論していませんし、何の声明の類も発していません。IAEAに完全にお株を奪われた格好です。肝心な時に役に立たない、何ら科学的根拠に基づいて国民・国益のために行動しない政治団体。それが日本学術会議。そう言われても仕方ないでしょう。

 猛暑の中、熱中症にお気をつけて、皆様方ご自愛ください。

 末筆で大変恐縮で有り、本当は真っ先に書かねばならないのですが、ウクライナの国民に一日も早い平和と自由がもたらされますよう、ただただ祈るばかりです。

Україна назавжди вільна !

ウクライナは永遠に自由です!

代表

***私たちの仲間にようこそ!心より感謝申し上げます! 

2017年2月12日に活動開始いたしまして6年余りが経過致します。

大学署名累計4,716筆(前回7/15配信から1筆追加)、日本学術会議署名で累計5,566筆(5/10から1筆 追加)のご署名がありました。

新規にご署名くださった方々、ありがとうございました。ともに闘ってまいりましょう。今後も増やしてまいります!

①「すべての大学は、防衛研究(軍事研究)の自由を保障してください」 

https://www.change.org/Daigaku_Bouei_Kenkyu

②「日本学術会議は防衛研究(軍事研究)禁止声明を撤廃、ガイドライン・倫理規定・審査規定の策定を中止し、全大学に防衛研究の自由を保証するよう勧告してください」

https://www.change.org/Gakujutsukaigi_Bouei_Kenkyu

自由と科学の会  防衛研究の自由を求めます!

ホームページ  http://liberty-and-science.org/

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