防衛装備品設計技術の管理強化 & 東北大学などから中国に極超音速技術流出

ご署名くださった皆様。(大学、日本学術会議)

代表です。
コロナウイルスの感染は高止まりしており、まだまだ予断をゆるしません。死者・重症者も増えています。
また、中国による人権弾圧は続いており、またロシアがウクライナ情勢は非常に緊迫しています。
皆様いかがお過ごしでしょうか。10日ぶりの配信で、遅くなりまして申し訳ございません。

用件は2件です

1件目。政府が、転廃業する防衛産業から技術・設計図等を買い取り、技術流出を防ぎ、引き継ぐ企業に技術継承するとのことです。

防衛装備の設計図、政府が買い取り 技術の海外流出防ぐ
日本経済新聞 2022年2月21日 18:00 (2022年2月21日 22:28更新) [有料会員限定]
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA165HK0W1A211C2000000/

政府は転廃業する防衛産業から技術・設計図等を買い取り、技術流出を防ぎ、引き継ぐ企業に技術継承する制度を22年度内に開始する模様です。
これについては一歩前進と言えます。

ただ、同記事に東京大学教授の鈴木一人先生がコメントされていますが、「そもそも国内の防衛産業が転廃業しないような経営環境を整備することが大切である」と書いておられます。全く同感です。

防衛産業の衰退を防ぐ根本的な政策が必要です。

2件め。また読売新聞がスクープしてくれました。東北大学など日本の大学・研究機関から中国に少なくとも9人の中国研究者が帰国し、極超音速技術流出していた事実が明るみになりました。

(注)この報道は読売新聞記事のスクープではなく、朝日新聞の2021年12月の下記記事の後追い記事であると、配信後に外部よりご指摘を受けました。
朝日新聞社の峯村健司、佐藤武嗣、両編集委員様にはこの場をお借りして非礼をお詫び申し上げます。
経済安保 米中のはざまで)中国への技術流出、警戒強める日本
朝日新聞 2021年12月12日
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15141096.html

[経済安保 見えない脅威]<4>「極超音速」 和製技術も…流出阻止へ新制度導入
読売新聞 2022/02/20 05:00 [読者会員限定]
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220219-OYT1T50352/

記事によりますと、
・中国の極超音速ミサイル開発に日本の技術が使われている
・調べによると少なくとも9人の中国人研究者が日本の大学・研究機関で研究後、中国に帰国し、ジェットエンジン、流体力学、耐熱素材など極超音速ミサイルに必要な技術を流出させた。
・うち一人は東北大学で1994年に東北大学の助教授となり、JAXAの関連施設に出入りし、2000年頃中国に帰国。2017年頃中国でJAXAの極超音速実験施設と酷似した施設の建設に携わった。

とのことです。

公開情報をもとに調べてみました。

数名の中国人研究者が東北大学で研究していた実績があります

https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000000311556/

https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000050261467/

うち、姜 宗林 氏については、いくつか日本でもニュースになっております。twitterで検索しても極超音速関係の著名人らしく名前がいくつか出てきます。

2021年09月13日
中国、音速の約30倍をシミュレートできる風洞2022年に完成
https://zapzapjp.com/58398133-2021-08.html

>現在は音速を超える超音速・極超音速の機体などが開発されています。それを試験するとなると極めて高速な飛行環境を再現する風洞が必要になってきます。それが今回紹介するJF-22超高速風洞です。
>また中国科学院力学所研究員はこの風洞プロジェクトの責任者という姜宗林氏によると

中国論文サイトにも同氏の名前はあります
https://chn.oversea.cnki.net/KCMS/detail/detail.aspx?dbcode=CJFD&dbname=CJFDLAST2016&filename=KQDX201602015&uniplatform=OVERSEAS_CHS&v=r9cfRUEgsVdRS63S0oY2nmub6fEXl9vLj6-dwQhY-uSYilatsNCY8lrTkUSVh10v

https://www.x-mol.com/university/faculty/177706

遅きに失した感はありますが、留学生交流と技術流出抑止のバランスはあるとしても、今からでも各大学は猛省し、対策を取っていただきたいと思います。
また東北大学様には厳しい意見となりますが、防衛装備庁の安全保障技術研究推進制度を軍事研究だから禁止だと言っておいて、これはダブルスタンダードです。
きちんと説明してほしいと思います。
http://liberty-and-science.org/wp-content/uploads/2022/02/%E6%9D%B1%E5%8C%97%E5%A4%A7%E5%AD%A6.pdf

 最後になりますが、冒頭で書きましたウクライナ危機の問題は、将来、台湾・沖縄有事も起きるときには呆気なく起きるということを示しています。
 今朝未明もロシア政府がウクライナ国内の一部地区を独立国として国家承認しロシア軍を侵攻させると発表がありました。
 台湾・沖縄を狙う中国はこの国際状況を学習しています。我々もしっかり情報を見て学習すべきです。
 自由と平和のために、考え行動することを止めてはなりません。自戒といたします。

 代表

***私たちの仲間にようこそ!心より感謝申し上げます! 

2017年2月12日に活動開始しまして5年が経過しました。
大学署名累計4,588筆(前前回1/22配信から2筆追加)、日本学術会議署名で累計5,239筆(前回2/12配信から1筆追加)のご署名がありました。

新規にご署名くださった方々、ありがとうございました。ともに戦ってまいりましょう。今年も増やしてまいります!

※途中辞退者(署名趣旨間違い、身バレ困る等の諸事情により申し出あった方々)を除く
今までも、大学関係者など(同姓同名もあるでしょうけれど)数多くのご署名をいただき、本当に感謝しております。

当方では皆様方のメールアドレスは管理しておりません。この一斉送信だけが皆様方との絆です。
ご意見などありましたら、お気軽にメールをください。

***2大署名を今後ともよろしくお願いいたします

①「すべての大学は、防衛研究(軍事研究)の自由を保障してください」  
http://chng.it/66tVw6rZ
②「日本学術会議は防衛研究(軍事研究)禁止声明を撤廃、ガイドライン・倫理規定・審査規定の策定を中止し、全大学に防衛研究の自由を保証するよう勧告してください」  
http://chng.it/cSJq7nbq

他の署名への署名・拡散のご協力もお願いいたします。
Twitter
https://mobile.twitter.com/YesDefenseStudy

自由と科学の会  防衛研究の自由を求めます!
http://liberty-and-science.org/

YouTube自由と科学の会チャンネル開設!チャンネル登録よろしくお願いします!
適宜動画を追加していきます!現在6本目を計画中です。

https://www.youtube.com/c/LibertyScienceChannel

【新作】「【経済安全保障重要技術育成プログラム】防衛装備庁以外のデュアルユース研究基金(シリーズ第6回)」
https://www.youtube.com/watch?v=ByjZvrp4pUo

「日本学術会議マスタープランとKAGRA問題(シリーズ第5回)」
https://www.youtube.com/watch?v=zYcd-JIE_iw

「経済安全保障と研究インテグリティ(シリーズ第4回)」
https://www.youtube.com/watch?v=-79XUNMm-xs

「大学から防衛装備庁研究を禁止させられた先生方の体験談(シリーズ第3回)」
https://www.youtube.com/watch?v=2EMrzhDeF78

「身近にある軍事技術(シリーズ第2回)」
https://www.youtube.com/watch?v=3myXOPKUkeU

「日本の大学で武器の研究をしているの?(シリーズ第1回)」
https://www.youtube.com/watch?v=3iGpiNDiJc0

賛助会員募集中!現在31名様ご登録!(目標100名様)Paypalで月々200円!現在赤字での活動にどうかご支援を!
http://liberty-and-science.org/fund/

ご提言・情報・ご意見・アイデア・取材依頼などは、お気軽に下記のアドレスまでメールください。今後の運動の参考にさせていただく場合もございます。
特に大学関係者の方からのご意見や、安全保障技術研究推進制度にまつわる内部情報、応募に対するご相談、体験談などをお待ちしております。
メール info★liberty-and-science.org (★を@に変えてください)

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