NHKの原爆開発ドラマ・ドキュメンタリーの内容と、当会の反論

ご署名くださった皆様方

自由と科学の会・代表です。

遅れましたが、去る8月15日は戦後75周年となる節目の終戦記念日でした。

安寧な生活・平和を守り抜くのはもちろんのこと、いかにして激動の国際情勢を踏まえて抑止力均衡を保つか、お祈り・教条的ではなく積極的に平和を考え行動することが必要と考えます。

用件は1件です。

1件目。8月5日に予告配信したとおり、去る8月15日と16日に、NHKで京都帝国大学での戦時中の原爆開発を扱ったドラマ「太陽の子」と、ドキュメンタリー「原子の力を解放せよ 戦争に翻弄された核物理学者たち 」が放映されました。

京都帝大物理学科の荒勝教授や教え子の湯川秀樹博士、清水榮博士はじめ大学院生などが戦時中原爆開発に従事させられ、そして戦後科学の平和利用、反核平和運動に身を投じるというまぁ想定内のストーリーです。

安全保障技術研究推進制度や池内先生は登場しませんでしたが、代役?の政池明・京大名誉教授などが「平和の大切さ、基礎研究といえども戦争に巻き込まれる。悪用されないよう、徹底的に気をつけなきゃならない」と語り、最後は荒勝博士の「人類愛・科学への愛情」という言葉で締めくくっています。もちろん純粋な基礎研究=善、軍事研究=悪という内容です。 原子物理学の泰斗の言葉を丸借りし「うんうん、平和って大切だね、戦争は良くないね」とゴリ押しする内容と感じました。

もちろん平和が大切、それは異論がありません。大賛成です。 しかし、現実世界では戦争は勿論、国家間対立が絶えることがありません。番組では国家間の対立を解決するための方策や、戦争を避けるべく如何に抑止力を維持し続けるかという視点はもちろんありません。 暗に、安全保障技術研究推進制度に軍事研究=悪のレッテルを貼ろうとする態度には腹が立ちます。安全保障技術研究推進制度は兵器研究、軍事研究ではありません。

我々は以下のように反論します

①安全保障技術研究推進制度は科研費等と同様、単なる基礎研究(TRL 1~3程度)支援です。数多くの基礎研究や、数多くの応用研究(TRL 4~6程度)の組み合わせの上に、ビラミッドの頂点にTRL 7~9程度の製品(民生利用も平和利用も防衛装備品)もあるのです。

②現代では科学技術には軍事用も民生用も境目がない(反対派は認めたくないようですが科学的事実として)デュアルユースの考え方が当たり前です。

③「科学技術には光と闇がある」とナレーターの吉川晃司氏は語っていましたが、科学技術を「光と闇」に分けるのは人間の心です。 平和の名を借りて学問の自由の弾圧を平気で行う反対派こそ、心は闇に支配されているのです。

④原爆開発と違い、安全保障技術研究推進制度はある具体的な兵器のプロジェクトと言うよりは、将来的な防衛装備品の可能性を広げる、裾野を広げる長期投資というべきものです。

前日のドラマ「太陽の子」では、荒勝研究室の研究員たちがウラン濃縮をする遠心分離機を、自ら図面を引いて旋盤を使って作っていました。材料力学に関する米国の論文を引用したりしていました。原子物理学という当時の最先端基礎科学を研究する研究者が、材料力学や機械力学という機械工学の基礎研究も並行して始めている有様で、とても原子爆弾完成は程遠いと、当時の研究員も思ったでしょう。    

現代兵器はテクノロジーの粋を集めています。電気工学、電子工学、機械工学、化学、数学(それらはさらに細分化されます)などなど。

現在、もし安全保障技術研究推進制度が、ある兵器の開発プロジェクトの一環であるなら、絶対に成功しません。安全保障技術研究推進制度で対象にしているのは基礎研究レベルの技術研究です。民生用、防衛用に関係なく、あらゆる製品は、ありとあらゆる幅広い基礎技術(研究)を集め、それらを発展させ(応用研究)、最終的には一つの製品として開発させなくてはなりません。もし兵器開発プロジェクトの一環だとした場合、その技術の研究からスタートしているのでは、10年20年という月日はすぐに経ってしまいます。そのプロジェクトは一定期間内に終了しないと、その兵器は陳腐化して使いものになりません。

繰り返しますが、安全保障技術研究推進制度は、ある具体的な兵器のプロジェクトと言うよりは、将来的な防衛装備品の可能性を広げる、裾野を広げる長期投資というべきものです。

NHKと池内了先生たち反対派は「フランケンシュタインの誘惑」以来、タッグを組んでいると思われます。こうした執拗な、反対派のプロパガンダに負けずに、当会としては堂々と真実を広く発信し続けてまいります。

コロナウイルスが油断できない日々と、暑い日が続きますが、どうか皆様ご自愛ください。

代表

***私たちの仲間にようこそ!心より感謝申し上げます!

7月以降本日に至るまで、大学署名で16筆(累計4,398筆)、日本学術会議署名で13筆(累計5,012筆)のご署名がありました。
※途中辞退者(署名趣旨間違い、身バレ困る等の諸事情により申し出あった方々)を除く
今までも、大学関係者など(同姓同名もあるでしょうけれど)数多くのご署名をいただき、本当に感謝しております。

当方では皆様方のメールアドレスは管理しておりません。この一斉送信だけが皆様方との絆です。
ご意見などありましたら、お気軽にメールをください。

***2大署名を今後ともよろしくお願いいたします

①「すべての大学は、防衛研究(軍事研究)の自由を保障してください」  
http://chng.it/66tVw6rZ
②「日本学術会議は防衛研究(軍事研究)禁止声明を撤廃、ガイドライン・倫理規定・審査規定の策定を中止し、全大学に防衛研究の自由を保証するよう勧告してください」  
http://chng.it/cSJq7nbq

他の署名への署名・拡散のご協力もお願いいたします。
Twitter
https://mobile.twitter.com/YesDefenseStudy

自由と科学の会  防衛研究の自由を求めます!

新ホームページ
http://liberty-and-science.org/

旧ホームページ(転送先を明記の上閉鎖予定)
http://yes-defense-research.org/

ご提言・情報・ご意見・アイデア・取材依頼などは、お気軽に下記のアドレスまでメールください。今後の運動の参考にさせていただく場合もございます。
特に大学関係者の方からのご意見などをお待ちしております。
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